先日のストライクフォースでまさかの連敗となったエメリヤーエンコ・ヒョードル
誰が相手であれ、まさかヒョードルがこんな姿になろうとは…
これほど衝撃をうけたのは、K-1でピーター・アーツが初めてKO負けした以来です
1996年、K-1GP準々決勝ピーター・アーツ VS マイク・ベルナルド
当時、無敵を誇っていたアーツ
あの頃のアーツを知らない方には信じられないと思いますが、ピーター・アーツという選手はほんと凄かったんですよ
まさに無敵という称号を与えたくなるほどダントツに強かった
いったい誰がこの人を倒せるのだろう… と、心底思ってしまうほど強かったアーツ
そのアーツに、96年のK-1GP準々決勝でまさかの出来事が。
1Dayトーナメント1回戦
対するは、南アフリカのマイク・ベルナルド
当時のベルナルドは、まだまだ無名の選手でした
が、この試合が終わった直後から、ベルナルドは日本で絶大なる人気を手にします
3R開始13秒
ベルナルドの放った左フックが見事に炸裂し、アーツ相手にまさかのKO勝利
あのシーンは今でも目に焼きついておりますが、まさしく「衝撃」の一言でした
あれから15年
あの時以来の衝撃
さきほどハイライトで少しだけ見ましたが、ヒョードルがマウントポジションからいいようにパウンドされているのを見て、言葉を無くしてしまいました
試合後にヒョードルが言ったとされる記事を見てさらなる衝撃…
「応援ありがとう。きっと離れる時がやってきたんだ。これが最後だ。素晴らしい時間を過ごせた。」
まじか…。
皇帝と言われたヒョードルも、今や私と同じ34歳
前回出場したストライクフォース(2010年6月)では、ファブリシオ・ヴェウドゥム(ブラジル・33)と対戦し、なんと1R開始1分ほどでファブリシオの腕ひしぎ三角固めでまさかの1本負け
そして今回はアオトニオ・シウバ(ブラジル・31)にパウンドによるダメージで3RTKO負け
文句なしの完敗での2連敗
肉体的なダメージよりも、心に負ったダメージが深刻です
このまま引退しても後悔しないのかな
あの皇帝・ヒョードルが
絶対王者、さらには、「60億分の1」とまで言われた男の幕引きがこんな形だなんて…
ヒョードル自身、いや、たとえ全ての格闘技ファンが許しても私は納得できません。
前を向き立ち上がれヒョードル。
最期にもう一度、おまえの全てを見せてくれよ。
私の為ではなく、ファンの為でもなく、ファミリーの為にでもない。
誰かの為ではなく、他ならぬおまえの為に。
おまえの気高き誇りの為に。
眼前に渦巻く蔽われた雨雲を両の拳で突き破れ。
コノ世ニヤマナイ雨ナドナイ